【この期間が危険!】離婚率の推移について

現在日本における離婚率の推移について厚生労働省はデータを公表しています。婚姻数と離婚数、そこから出る離婚率の年次推移グラフでは、分母を婚姻数、分子を離婚数として離婚率を出しています。

またその年によって何組の結婚と離婚があったかも分かります。例えば大きな災害などがあった年は、家族の大切さが感じられるのか、結婚率が増え、離婚率が下がるということも。

例えば2014年の人口動態統計では、婚姻率が64万9000組、離婚件数は22万2000組となっており、3組に1組の離婚率という計算になるわけです。

婚姻率が下がっていることと、離婚率が増えていることで、数字は高くなっているという現実もあります。

多分自分の回りを見ていると、離婚カップルはせいぜい5~7組ぐらいに1組程度に感じていませんか。しかし実際数字では3組に1組ととても高いのです。

もちろん、人によっては回りがみんな離婚しているという人もいるかも知れません。例えば10代で結婚した人たちで友達関係ができたとすれば、多分3組に1組より多く感じるかも知れません。

それは特に10代で結婚したカップルの離婚率が高いからです。このように自分と同じ考え方や年代などの集まるところでは離婚率のイメージもちょっと違うかも知れません。しかし平均すると3組に1組ということは事実なのです。

離婚の理由は性格の不一致が一番多いと言われています。しかし、実際にはその陰に隠れて経済的な問題や年齢の問題が大きく影響しているとも考えられているようです。

つまり性格の不一致は最終的にそのような理由になるだけで、実はその底には年齢の問題や経済的な問題があるとも考えられています。

例えば年齢の問題としては、やはり若い年齢のカップルは離婚率が高いという現実があります。確かに物事の判断や考え方も若いうちはきちんと固まっていないことも。

また子どもに対する責任感なども若い方が軽い傾向にあります。

経済的なことについても、共働きでなければ生活できないようなカップルも増えており、このようなことも離婚に関係しているのではないでしょうか。

日本での離婚率と年数について

日本では今離婚率は3組に1組とも言われています。しかし例えば今年結婚した人が100組いて、離婚した人が50組いれば2組に1組が離婚という数字上の離婚率となってしまいます。

しかし実際に結婚したカップルは、今年の数で計算します。そして今年離婚したカップルは1年前に結婚したカップル、10年前に結婚したカップル、50年前に結婚したカップルだっているのです。

つまり今年結婚したカップルの3組に1組が離婚するのではないのです。

では単純に日本の離婚したカップルで、結婚何年目が一番多いのでしょう。

まず1~5年の間の離婚は、離婚カップルの約61%と言われており、離婚をしたカップルの半分以上が5年の間に離婚をしています。

そして次に5~10年の間に離婚したカップルが、離婚カップルの18%。10~20年の間で離婚したカップルは、離婚カップルの13%。20~40年となると5%、40年以上が3%となっています。

やはり結婚して

ことから考えて、あまり我慢をせずに離婚の結論を出してしまっているとも言えそうです。これは離婚に対して、とてもイメージが軽くなったこともあります。

特に昔のように離婚をしたからといって、肩身の狭い思いをしなくても良い時代です。逆に合わない人と我慢をしてまでも結婚を続ける意味がないという考え方の方が、優勢になってきているのかも知れません。

またもう一つは、現代は女性が一人でも食べていける仕事があると言うことです。昔は一度結婚をした女性がまた社会に復帰するには、よほどの技術でもない限り難しかったのです。そのため看護師や美容師の離婚率は昔から高いという現実がありました。

つまり看護師や美容師は離婚しても生きていくことができる仕事があったからです。

また子どもがまだ小さいうちや、生まれていないうちに離婚をしようという傾向もあり、そういう意味からも5年までの間の離婚率が高くなっているのではないでしょうか。

年齢別、日本における離婚率

日本でも離婚率は高くなっていますが、この数年は横ばいというところです。とはいっても3組に1組は離婚するという計算になるので、やはり少なくはありません

そんな中で離婚は年齢も関係しているとも言われています。そこで年齢別の離婚率もチェックしてみたいと思います。

20~24歳は約48%、25~29歳は約22,8%、30~34歳は約15%、35~39歳は平均10,5%、40~44歳は約9%、45~49歳は約6%、50~54は約4%、55~59歳は約2,5%、60~64歳は約1.5%、65~69歳は約1%となっています。

これはあくまでもザックリした数字上のことですが、年齢による離婚率の傾向は、はっきり見えてくるのではないでしょうか。

まず

ということが言えます。例えば10代の結婚となると5年以内の離婚率は8割とも言われるほどとても高くなるのです。このようにやはり精神面と経済面が結婚生活の壁になっているのかも知れません。

20代から30代になるとグッと離婚率は変化していきます。そして30代から40代でも半減します。もちろん50代、60代も半減していくという流れが見えます。

つまり年齢と離婚は深く関係し、経済的なことも実はその裏にあると言えるようです。

離婚理由は性格の不一致、性の不一致、不倫などが多いようですが、その裏には経済的な理由がやはり隠れていると言われています。経済的な問題は夫婦の仲さえ壊してしまうパワーがあるのかも知れません。

すべてが金銭的なことではありません。しかし経済的なことがなければ数字は全体にもう少し減る可能性はあるのではないでしょうか。また年齢が高くなるにつれて、お互いにいろいろな意味で自分に自信がなくなります。

そこで結婚というかたちを保ちながら、無難に生活していこうという守りも強くなるともいわれており離婚減る傾向に。

また考え方として、離婚するカップルはその年齢までにもう離婚してしまっているということも言えるでしょう。

一時、中年離婚や中高年離婚などが流行しましたが、そのカップルが若い頃は離婚がしにくい社会だったために、その年齢になって急に離婚が増えただけだったのではないでしょうか。

離婚率と都道府県ランキング

離婚率を日本国内の都道府県別に見ていくと、統計でのワースト1はやっぱり大都市東京と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし東京より多いところがまだまだあったのです。では離婚率ランキングワースト1からご紹介です。

2位宮崎県、3位北海道、4位は大阪府、5位福岡県、6位和歌山県、7位鹿児島県、8位高知県、9位熊本県、10位東京となっています。

大都市では大阪、東京、福岡は入っていますが、名古屋、仙台はランクインしていません。やはり上位を見ると、沖縄は全国でも収入が一番低いと言われており、それと関係あるのでしょうか。

また北海道もまた所得は低く、大阪は高収入のようですが現在貧困率も高く、失業率も高くなっています。このようなことから、やはり離婚の理由には経済的なことも少なからず影響があると言えそうです。

ここで離婚率の低いランキングをご紹介しましょう。1位山形県、2位新潟県、3位富山県、4位島根県、5位石川県、6位秋田県、7位岩手県、8位福井県、9位岐阜県、10位徳島県となっています。これを見ていると

なんて思いませんか。

もちろんお米とは関係ないとしても、農家が多く家族みんなで1つになって仕事をしているところは、きずなが強いので離婚が少ないと言えるのかも知れません

また日本海側や北国が多く、南の解放的な気質とは違い、世間的にも離婚に対してマイナスイメージが強いことも関係しているかも知れません

そんなことから結婚に対してのこだわりが、南の方と北の方とでは違うのかも知れません。しかし北海道が離婚率ワースト3位ということもあり、どれが原因とははっきりとは断定できません。

ただし傾向的なものとしては、南と北という気質の違い、世間の考え方、家族のきずななども関係しているようです。

例えば親が離婚していると、子どもの離婚率も高いと言われいます。これもある意味、環境による結婚へのこだわりとも関係しています。このように回りの環境も影響があるのではないでしょうか。

世界の離婚率について

現在日本では約3組に1組の離婚率とのことですが、30年ほど前の日本では離婚はまだそんなに多くなく、シングルマザーというとやはり肩身の狭い生活を強いられていました。

その頃アメリカは3組に1組が離婚していると言われていました。そんなアメリカの離婚率は今どうなっているのでしょう。

アメリカは世界的には、離婚率4位で2組に1組の離婚率が現在の状態です。ただし離婚率とという考え方はとても複雑でその年に結婚した数と離婚した数の割合ということで数字が出てしまいます。

そのため確かにアメリカなら2組に1組、日本なら3組に1組ということに。

しかし離婚したカップルと結婚したカップルの間には、何も因果関係はありません。つまり今年離婚した人は数年前、または数十年前に結婚した人なのです。

そのため正確には今年結婚した人の1年後から何十年後まで追跡調査をして数字を出すことができれば、本来正しい離婚率の数字になります。

このようなことを考えると、例えば日本でも今年結婚した人たちの3組に1組が離婚するのではありません。昔、離婚がなかなかしにくい時代に我慢していた人たちが、ドッと離婚をしている可能性もあるのです。

さて、そのようなことも踏まえて世界の離婚率のランキングをご紹介しましょう。1位ベルギー71%。言語や分化の対立もあるので、そんなことも影響しているようです。

2位ポルトガル68%。カトリックの強い国なので離婚が合法化していなかったため、何年も前に結婚した人たちが今ドッと離婚をしていることが、数字を伸びてしまっている可能性があります。

3位ハンガリー67%。同棲という習慣がなく、結婚して一緒に住むことがほとんどのため、離婚が多いとのこと。4位チェコ66%。親権はほとんど母親です。

スペイン61%。カトリックの強い国なので、1981年の合法化によって離婚が急激に増えています。

6位ルクセンブルク60%。結婚率が低下、40代の離婚が増えています。7位エストニア58%。10組中6組は離婚すると言われています。8位キューバ56%。結婚に強いこだわりを持たない人が多いともいわれています。

9位フランスは55%でフランス北部は逆に離婚率が低くなっています。10位アメリカ53%。ネバダ州はなんと73%の離婚率と最高率となっています。しかし主要国だけのの順位では日本は6位ともいわれています。

離婚率の高い職業とその理由

離婚率と職業も関係があるようです。特に離婚の多い職業とその理由を考えてみましょう。まず男性の職業では弁護士や医者の離婚率が最も高いといわれています。

その理由としてとてもストレスが多いため、家庭でわがままになりやすく家庭が壊れやすいというところがあります。

またこれらの職業の男性は結婚相手として、女性からは大モテです。夫がこのような職業の場合、離婚してもまたすぐに相手が見つかるという自信も離婚につながるのではないでしょうか。

またこれら仕事を持つ男性の妻になる人は意外とお嬢様が多く、どうしてもわがままが強い場合も。金銭的な不安もないので(実家が良いため)離婚しやすいとも言われています。

次に女性で離婚が多いのが美容師、理容師、看護師、飲食、ホテル、介護などとなっています。理容師、美容師、看護師などは

ということから、離婚が多いのも分かります。また飲食となるといろいろなタイプの仕事がありますが、水商売などであれば、時間のすれ違いなども離婚原因になるかも知れません。

また介護は,女性が離婚を心で決めた時点で、今後のことを考えて資格を取る事が多く、実際は離婚のために介護の資格を取ったという場合も多いようです。

このように男性と女性との職業は違いますが、経済的なことが大きく関係しています。

また男女ともにクリエーティブな仕事の人たちは、離婚が多いとも言われています。やはり考え方がとても自由であるということ。

自由を尊重するとどうしても結婚生活は息苦しくなる可能性があります。華やかな世界でもあり、どうしても離婚のきっかけは多くなるようです。

また男女ともに同じ関係の仕事、同じ系統の仕事の場合、お互いの仕事の内容がある程度分かるからこそぶつかることも。そのためお互いを認め合うという気持がないと、離婚ということにもなりかねません。

逆に公務員、教職員などはいろいろな意味で安定感があるのか、離婚は少ないと言われています。やはり離婚には経済的なことも関係しているようです。

あとはお互いを思いやる気持があるか。そして我慢する忍耐力なども大切になりそうです。

出来ちゃった婚の離婚率について

結婚までの道のりは、カップルによってまったく違います。大恋愛をしてすぐに結婚した人たち。長い間付き合って、やっと結婚にたどり着いた人たち。

他にも国際結婚や、出来ちゃった婚なども現在ではとても多くなっています。しかしこれらの人たちの結婚の前途には、離婚ということが待ち構えているかも知れないのです。

その理由は最近の離婚率の高さ。現在の離婚率だけを考えても30%以上ということで、約3人に1人が離婚する時代となっています。そして

をしているという統計もあるとのこと。また国際結婚の離婚率は約40%と言われています。もし国際結婚で出来ちゃった婚となると、その割合はもっと増えるのではないでしょうか。

このように今日本の離婚率はとても増えているのです。特に出来ちゃった婚の場合は子どももいるわけで、それでも離婚に至ってしまうのはとても悲しいこと

しかし2000年の統計では結婚するカップルの約25%が出来ちゃった婚といわれており、実際に4組のうち1組は出来ちゃった婚ということになります。

また出来ちゃった婚は20代がとても多く、約8割を閉めているとのこと。そして結婚して1~3年の間に離婚を考える人がとても多く、実際に出来ちゃった婚の6割はこの時期に離婚をしています。

その上、5年後には出来ちゃった婚の8割がこの時期までに離婚しているという現実。

やはり出来ちゃった婚というのは、出来ちゃったから結婚したカップルも多く、逆に出来なければ結婚しなかった可能性もあるわけです

そこにはしっかり結婚のことを考えて結婚したり、好きでたまらなく熱い気持ちで結婚するのではなく、現実に流されて結婚した場合も多いとも言えるのではないでしょうか。

そのためどうしても結婚してからお互いに不満が出やすく、せっかく子どもがいても離婚してしまうということにまで、なってしまうのではないでしょうか。出来ちゃった婚は本当に離婚の危険がいっぱいです。

離婚率は血液型でも違うの?

離婚率が高くなった今、日本でも3組に1組が離婚しているといわれています。また国際結婚ではそれ以上で、2組に1組ともいわれている状況です。

そんな中でもやっぱり自分は離婚したくないと、みんな思っているのではないでしょうか。そこで相性として血液型を気にする人もいます。

確かに血液型の特徴というものもあると言われています。そして相性としてはA型とB型はあまり相性が良くないなんていわれていますが、実は現実には

のです。その理由は、日本人は極端にA型が多い民族なので、相性とは別に現実には離婚した人たちの血液型を調べれば、A型同士が一番多いということになります。

しかし血液型による性格は確かにあるのかも知れません。ただしA型はアジア人気質を遺伝として持っているとも言われていますが、それを離婚に結び付けるのは難しいのではないでしょうか。

例えばO型は人と合わせるのが上手。Bはマイペース。Aはとても几帳面で真面目、AB型は神経質で二面性があるとも言われていますが、そういうことから考えるとO型と結婚することが一番離婚率が低いということになりそうです。

しかしそのような統計も特にないので、やはり血液型と離婚との関係を探るのはちょっと難しいのかも知れません。

ただし性格的な傾向があるとすれば、ケンカする場面やぶつかるところは、血液型の組み合わせによって意外と共通するところがあるかも知れません。

そういう意味では血液型も、まったく無関係とは言えないのかも知れないようです。

やはり離婚の理由は不倫と性格の不一致がとても多く、特に不倫は血液型からいうと真面目なA型が一番安心のようですが、そんな統計もありません

不倫はその人の恋愛癖や夫婦間の関係などによっても大きく変わってくるはず。やはり離婚はそのカップル2人の性格や考え方が関係するのではないでしょうか。

また年齢なども関係することもあるかも知れませんが、どちらも個々の問題と言えるでしょう。

日本の離婚率が少しづつ減少傾向

2002年に人口1,000人あたり2.3でピークに達しました。その後は減少傾向にあり、2022年には1.47まで低下しています。

離婚件数も同様の傾向を示しており、2013年には約23.1万件でしたが、2022年には約17.9万件と減少しています。

これらのデータから、日本の離婚率は2000年代初頭をピークに減少傾向にあることがわかります。ただし、若年層の離婚率が高い傾向は依然として見られます

その理由と思われる一つに結婚年齢の上昇が重要な理由の一つです。

男女ともに結婚する年齢が高くなっており、その結果、人生経験を積んでから結婚を決断する傾向が強まっており、結婚生活の早期における衝動的な離婚が減少しています。

さらに、現代の若い世代は結婚そのものに対して慎重な姿勢を持つようになりました。結婚を選択する人が減少すれば、離婚の件数は相対的に減少します。

加えて、経済的安定を重視する傾向も影響しています。離婚は金銭的な負担や生活の不安定化をもたらすため、そのリスクを避けるために、そもそも結婚を控えたり、離婚を思いとどまる人が増えているのです。

また、価値観の多様化やカウンセリングの普及も離婚率の低下に寄与しています。

夫婦間のコミュニケーションの重要性が認識されるようになり、問題解決のための専門家のサポートを受けるケースも増えています。これにより、問題を抱えた夫婦が離婚を回避しやすくなっています

さまざまな要因が複合的に働き、今日の日本の離婚率の低下につながっていると思われます。

日本の離婚率が少しづつ減少傾向

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です